近年、西洋医学を用いる医療機関でも、漢方薬を治療に取り入れるところが多くなってきています。現代医学では効果がなかった難病が、漢方医学で改善するという例が実際にあるからです。しかし漢方薬は万能薬ではありません。それは西洋薬と同様です。現代医学が効果をあげている領域、たとえば癌治療など、もありますし、漢方医学が得意とする分野もあります。
方薬は、全般的に、現代薬(西洋薬、化学薬)と比較して作用が穏やかな薬といえます。副作用も比較的少なく、軽いといわれます。しかしまったくないわけではありませんから、素人判断で用いるのは、禁物です。そもそも漢方薬は、個人の「証」に合わせて用いるのが原則です。当人の証に適していない場合、かえって症状の悪化をまねく恐れがあります。たとえば、虚証の人に対して強力な下剤や発汗薬を用いるのは適していないといえるでしょう。
漢方薬には、大きく2つに分類されます:せんじ薬とエキス製剤(医療用漢方製剤)です。 医療用漢方製剤というのは、生薬の抽出エキスを顆粒、細粒、粉末、錠剤なおにしたもので、いわゆる病院でもらう漢方薬です。